憩ひ


ふつくらとした雪の面の 疎林の影の美しさ
ここに私は彳ちどまる 聖なる正午
この丘のほとりにあつて 歩み去る時を感ずる
旅人の 年老いて疲れた心の 沈默しじまの憩ひ



青空文庫より引用