楊林

楊林
宮沢賢治

エレキに魚をとるのみか
鳥さへ犯すしれをのこ
捕らでやまんと駐在の
戸田巡査こそいかめしき

まこと楊に磁の乗りて
小鳥は鉄のたぐひかや
ひとむれさつと落ち入りて
しらむ梢ぞあやしけれ



青空文庫より引用