今年発表した一ばん好きな自作について 今年発表した作品のうちでは次の三篇に幾分の好意を感ずる。小林君と河上君の言葉を覚へてゐる。ラガド大学参観記吊籠と月光と歌へる日まで(西部劇通信、アウエルバツハの歌) 以上は相通ずる意味を持つものであり、またその他単独のものを幾つか発表したが、特に好き嫌ひを区別することは困難である。青空文庫より引用