「侏儒の言葉」の序


「侏儒の言葉」は必しもわたしの思想を傳へるものではない。唯わたしの思想の變化を時々窺はせるのに過ぎぬものである。一本の草よりも一すぢの蔓草つるくさ、――しかもその蔓草は幾すぢも蔓を伸ばしてゐるかも知れない。
 芥川龍之介



青空文庫より引用