春日


戀魚の身こそ哀しけれ、
いちにちいよす にもたれつつ、
ひくくかなづるまんどりん、
夕ぐれどきにかみいづる、
柴草の根はうす甘く、
せんなや出窓の菫さへ、
光り光りてたへがたし。



青空文庫より引用