沼の家 母さんお窓をしめましよう、もう郭公くわくこう鳥は鳴きませぬ。林の虹も消えました、沼には靄がおりました。母さんお窓をしめましよう、風がひえひえいたします。もうすぐ夜が来るのです。もう郭公鳥も鳴きませぬ。病気がおもるといけませぬ。母さんお窓をしめましよう、ランプに灯あかりもいれましよう。青空文庫より引用