(テンピにかけて)


テンピにかけて
焼いたろか
あんなヘナチヨコ詩人の詩

百科辞典を引き廻し
鳥の名や花の名や
みたこともないそれなんか
ひつぱり出して書いたつて
――だがそれ程想像力があればね――
やい!
いつたい何が表現出来ました?

自棄のない詩は
神の詩か
凡人の詩か
そのどつちかと僕が決めたげます



青空文庫より引用