(古る摺れた)
古る摺れた
外国の絵端書――
唾液が余りに中性だ
雨あがりの街道を
歩いたが歩いたが
飴屋がめつからない
唯のセンチメントと思ひますか?
――額をみ給へ――
一度は神も客観してやりました
――不合理にも存在価値はありませうよ
だが不合理は僕につらい――
こんなに先端に速度のある
自棄 々々 々々
下駄の歯は
僕の重力を何といつて土に訴へます
「空は興味だが役に立たないことが淋しい
――精神の除外例にも物理現象に変化ない」
ガラスを舐めて
蠅を気にかけぬ
青空文庫より引用
前回の続きから再開しました。